「少年ジャンプ」の全盛期

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

霊とかじゃなく、人間の集団心理みたいのが怖かった話。

20年くらい前にコンビニで夜勤バイトしてたんだが、その当時少年ジャンプが異常なくらい人気があってジャンプを求めて来る客が怖かった。

うちの店は発売日前夜の10時頃に業者が納品に来てたんだが、それを察知した客どもが8~9時頃から店に現れ始め何買うでもなく店内をウロウロ。
たまに業者が遅れようもんなら「ジャンプまだ来ねーのかよ!」とかキレ出す客もいたり・・・。
本が来て梱包を解いた途端、本棚に並べるまでもなくハイエナのごとく一斉に客がワッと群がり、ものの5分もせずに完売で・・・遅れて来て買えなかった客はガチギレ。

「なんでもうジャンプねーんだよ!」
「この店いつ来ても売り切れ!使えねーな!」

それも大学生くらいの若い奴からオッサンまで年齢問わず・・・。

そのうち、正直に発売日に買いに来る客(小中学生とか子供のために買ってく親とか)からも苦情が出始めたため、店長の指示で入荷の半分は事務所に隠して翌朝並べるようになったんだが、隠すところを見られたのか、急に入荷する本の数が減って不振に思ったのか、「ホントはまだジャンプあるんだろ?出せや!」とかDQNに絡まれたこともある・・・。

全て実話です。
当時のジャンプは少年ジャンプじゃなく少年シャブと言えるくらい、本当に麻薬でも仕込まれてるんじゃないかってくらい狂った客が多かった・・・。

丁度バブルの時期の話ですかね。

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