結婚式の日取りを決めるとき、日本人なら誰もが気にするのが”お日柄”。
「大安」ならOKだし、「仏滅」は避ける。
結婚式を行うのに必要な費用は人気の大安は高く、仏滅は安い。当たり前のことのように思うが、実はこれはブライダル業界が仕掛けた罠だという都市伝説が存在している。
「仏滅」という死をイメージするような漢字を使うこの日だが、そもそもどういう意味なのだろうか。
実は仏滅、大安、などは中国から伝来した「六曜」という暦カレンダーでしかなく、現代でいえば、「日曜、月曜、火曜・・・」と同じ意味合いしかないのである。
しかも「仏滅」という字を使い出したのは最近になって、それまでは「物滅」という字を使っていた。
「物滅」とは「形あるものはいつか壊れて新しいスタートを切る」という意味でむしろ、結婚式などの新しい門出を祝う日には持って来いの日だったのである。
しかし、昭和になってからいつの間にか「仏滅」という漢字が使われだし、「仏滅に結婚式をするのは良くない」とされ、「大安」の日の結婚式代は釣り上げられたのだ。
つまり”お日柄制度”とはブライダル業界が儲けるための都市伝説でしかなかったのだ。