「稲川淳二の超怖い話」ってビデオの3巻から、怖いと思ったので。
結構うろ覚えです。。
ある所にA君とB君とC君がいました。
3人は仲が良く大学の卒業旅行で海に行くことにしました。
C君の家が別荘を持っていたのでそこに泊まることに。。
最初は海でナンパしようとかそんな事を話してたけど、行ってみれば3人でたわいもない話をしたり、はしゃいだりしてるのが楽しくてあっという間に帰る前日。
その夜も3人話してたところ、1本の電話がなりました。
C君は「実は昼間1人の時女の子と知り合って、ここの電話番号教えたんだよ~。だから俺かな♪」と言ったので、他の2人は「抜け駆けかー、ずりぃ~」等と言ってA君をからかいました。
A君はワクワクしながら電話に出て、「もしもし~、昼間の子?」と言うと、受話器からは「あなたキュルキュルキュルキュル・・、でしょ?」の声。
A君は昼間の子と違ってがっかりしながらも「誰ですか?」と言うと、受話器からは変わらず「あなたキュルキュルキュルキュル・・、でしょ?あなたキュルキュルキュルキュル・・、でしょ?」
の一点張り。
A君は気味悪くなって電話を切り、2人がどうしたんだ?と聞くと「何かずっと、あなたキュルキュルキュルキュル・・、でしょ?あなたキュルキュルキュルキュル・・、でしょ?って言ってんだよ。テープ早送りするみたいにさ。気持ちわり~」と言ったけど結局いたずら電話と思い気にしませんでした。
帰る当日、C君はこれから家族が泊まりに来ると言う連絡を受け1人別荘に残ることにしました。
他の二人は普通に帰ったけど、夜電話が。。
C君が死んだと言う知らせでした・・・。
その後、C君の死を知った2人は悲しみながらも月日は流れてC君のことは忘れていました。
1年が過ぎて、A君のもとにあの時旅行に行ったB君から電話がありました。
「お~、Bか、久しぶり~。」とA君は言ったけどB君は気分がすぐれない様子。
どうしたんだよ、とA君が聞くと「お前さ、海行ったの覚えてるだろ?」
A君:「あー、Cは気の毒だったけど楽しかったよな。。。」
B君:「あの時電話あったの覚えてるか?」
A君:「Cが取ったやつか、そういえばあったな」
B君:「あれさ、昨日、俺のとこに来たんだよ・・・。俺・・・死ぬのかな?あの電話取った後C死んだだろ!?」
A君:「・・・偶然だって!疲れてんだよ!そうだ、久しぶりに話したんだし今から会わないか?」
B君:「そうだな、会おう。。」
そんなこんなで時間と場所を決めて2人は会うことにしました。
A君は先に着き、B君の事が気になりながらも待ち合わせ場所で待っていましたが、、時間が経っても一向にB君は来ない。
しばらくすると電話が・・・。
B君の交通事故で死んだという知らせでした。
A君はやっぱりあの電話が、と思い、それ以降電話がかかって来ても留守電を通すなどおして、直接出ることは絶対にしなくなりました。
月日が経つとやがてB君の出来事も忘れ、A君には彼女ができ、楽しい時は早いもので、彼女と旅行に行くことになりました。
A君から電話して計画を話していました。
話が終わって電話を切り、楽しい気分でいると1本の電話が。。。
A君は彼女からだと思いあの出来事を忘れて「何か言い忘れたことでもあんのかな♪」と思って電話を取ると・・・「あなた・・キュルキュルキュルキュル・・、でしょ?」
A君は、しまった!と思うがもう遅い・・・。
受話器からは延々と「あなた・・キュルキュルキュルキュル・・、でしょ?あなた・・キュルキュルキュルキュル・・、でしょ?あなた・・キュルキュルキュルキュル・・、でしょ?」
A君は怖いけど切ったら駄目だ!と思って必死に聞き続ける。。
真夜中、睡魔と戦いながらとうとう朝に。
A君が電話の声を聞き続けているとその内声がゆっくりになってきた。
「あなた・・キュルキュルキュルキュル・・、でしょ?あなたキュルキュルキュル、でしょ?あなたキユルキユルキユルでしょ?」
そして、だんだんテープの早送りの様に聞こえてた声がはっきりと
「あなた、死にたいんでしょ?」
A君は聞いたとたん「死にたくない!死にたくない!」と叫ぶと電話がプッと切れた。
その後A君は元気に暮らしているようです。。
おしまい。