私も協力して追い詰めました

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

従妹の家は裕福だった。
伯父は大企業に勤めていて、お嬢様育ちの伯母は優雅な専業主婦。
従妹は習い事に忙しくて、欲しいものは何でも買ってもらえてた。
同じ親戚なのに私の家とは世界が全然違う。
うらやましかった。

ある日伯父が会社を辞めた。
莫大な借金背負って家も車二台も売って、2DKのアパートに引っ越した。
伯父は別居されて給料の殆どを、慰謝料と伯母達の生活費に取られている。
伯母は生まれて初めてパートに出ていじめられ、鬱病になった。

従妹は私立高校から公立高校に転校。
習い事も全部辞め、進学も無し。
そこでいじめられて登校拒否になり、中退。
今はたまにバイトするだけの半引きこもり。

時々伯母が家にお金を借りに来るけど、両親は昔伯母に、「よくそんな暮らし出来るね・・・私なら恥ずかしくて死んじゃうかも。すごいね、それだけのお金でも生きていけるんだね」と、悪気無く言われた事を根に持っていて、その事を持ち出して三回に二回は貸さずに追い出している。

見かねて時々こっそりお金を工面してあげると、伯母と従妹が泣きそうな顔でこっちを見る。

ごめんなさい。
あなた達一家がこんなになったの私のせいです。
伯父が会社の女の子達に、レイプ紛いのやりかたで手を出していたのを、会社にチクってバラしたからです。

伯父が手を出した女の子の一人が友達で、自殺するくらいなら道連れにしてやると言ったので、私も協力して追い詰めました。

ただ、被害者があんなに多いとは思いませんでした。
慰謝料の返済、多分伯父の保険金出ても返せないでしょう。
こんな事したのは、友達が好きだからでも正義感でもありません。
あなた達一家が幸せで無神経だったからです。

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