モザイク人間

カテゴリー「都市伝説」

数週間前、仕事を終え帰宅途中に起きた事。

冬の19時過ぎだし住宅地だしであまり明るくはない道。
歩道を歩く俺、一車線の車道挟んで反対側の歩道にこちらに向かい歩いてくるオッサンらしき人。
存在に気付いた時は多分2~30メートルぐらい離れていたんだけど、距離が縮まってきたら・・・まあ大変。
顔のとこだけ、引っ掻き傷がたくさんついたガラスで覆われたように、何となくの色合いが分かるだけで、阿部寛と温水の区別も難しいレベル。
顔立ちが全然分からない・・・。

ほんと顔のとこだけ、テレビ番組で通行人の顔にボカシ入ってるときみたいな見え方。
最初はギョッとし、次に眼鏡に傷入ってるかなと、見る角度変えてみてもオッサンの顔はボカシ状態。
マジかよと思い、いやでも事故の痕か何かでもう、そういう顔の人なのかも?と考え直し、失礼を承知でガン見したけど、違うの、ボカシなのマジで。

正確に言うとボカシと言うほど均一なボヤけ方ではなく、尖った硬い何かでガラスをめちゃくちゃに傷付けたような荒い感じ。

えー何コレやばいの?と若干パニクりつつ、向かってくるオッサン、歩く俺。
すれ違って数秒経ってから振り向くと、オッサンの後頭部は普通のオッサン。

そこへ俺が歩いてきた方向からチャリ登場したので、よっしゃコイツのリアクション次第だなと様子見ていたら、チャリの奴は普通にオッサンとすれ違っていた。

これ何だったんだろう。
その後は、今のところ似たような体験はない。

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