俺には妹が2人いるんだけどさ、俺と長女は歳が近いのに次女は5歳ぐらい離れてんの。
で、俺と長女は小さいころよく一緒に遊んでて「あーみー」っていう架空の人物を作り出して遊んでたわけ。
母親が言うには、俺と長女はそのあーみーの絵を書いたりしたし「あーみーが◯◯って言ってた」とか。
実在さながらに話してたらしい。
まあそういう架空の人物を作るのは小さい子なら超あるあるでさ、何人かに1人は経験してるはずなんだけど、不思議なのは歳が離れて産まれてきた次女も「あーみー」の存在を知っていたこと。
もちろん誰も教えてない、むしろ次女が言うまで母親すらも忘れてたぐらい。
で、その次女も俺達の時と全く同じ反応をして絵を書いたりあーみーと話したりしたらしい。
で、母親が言うには俺と長女の時のあーみーの絵と、次女のあーみーの絵は酷似してるらしい。
どっちも緑の服着て、なんか手に棒を持った頭でっかちな子供特有の絵なんだけど、パーツとか配色が似すぎてるんだって。
ここまでなら不思議なこともあるんだなーって話になるんだけど、ある日父親が電子辞書を持って帰ってきてさ、俺は毎日電子辞書で遊んでたわけ。
そしたらさ、次女がいきなり「あーみーって調べて」って言ってくるから「出えへんよそんなん」って面白半分で調べたわけ。
感のいい人か詳しい人ならとっくに分かってたと思うんだけど、『アーミー陸軍』って出てきたわけ。
深読みかもだけど、緑の服→迷彩服、棒→武器、銃、なんじゃないかなって解釈してる。
っていうちょっと怖い話でした。