辛さは味覚ではなく痛覚。
それゆえに激辛好きはドMの素質がある。
「味」は口の中、舌と上あご、のどの奥にある味蕾(みらい)と呼ばれる部分で感じる。
味蕾に食べ物に含まれる成分が触れることで、味覚として脳に伝えられる。
しかし辛味は、自由神経終末という触覚や痛覚を感じる部分に、刺激物が触れたとき、「刺激を受けている=痛み」として脳に伝えられている。
砂糖水を手に塗っても何も感じないが、唐辛子エキスを手に塗るとヒリヒリする。
味蕾は口の中にしかないが、自由神経終末は全身にあるからで、これは辛みは味覚ではなく痛覚である証拠。
辛さを味わうことはできない。
痛みを味わっているのである。
激辛好きということは、そうとう痛みが好きということ。
ドMの素質がある。