小学生の時の話。
学校が終わって友達と下校中。
俺は道路を歩き、友達は枯葉が溜まって水の通らないどぶを歩き進んでいた。
どちらも腕白坊主だったので棒を持ったり、石を蹴飛ばしながら帰ってたんだけど、友達がどぶの枯葉を踏んで粉々にして遊んでいると、急に自分の意思と関係なく俺が喋り出した。
「やめなさい!」とか「はやくあがりなさい!」みたいなことを女口調で友達に注意し始めた。
何を言ってるのかわからないと思うけど、俺もびっくりして訳がわからなかった。
急に態度が豹変して女口調で注意してくる俺を見て、友達もポカーンとしてた。
30秒くらいして体の自由が戻り、友達に「なに言ってんだ?」とキョトンとした顔で言われたが、ありのままを話したら頭がおかしいと思われるな~と、ごにょごにょってごまかした。
未だにあれが何だったのかわからないし、原因が解けた訳でもないすっきりしない話です。
心霊現象とか超常現象とかそういう類は一切信じない人間だけど、本当に体に何かが乗り移ったような感覚。
信じてもらえないのを承知で、往年の俺の中の謎の事件を書いてみた。