田舎だったんだけどね、中学生の時ヤンキーと付き合ってたよ。
すっごいポエマーで、「一日一回お前に詩をプレゼントする」とか言って、毎朝詩をくれた。
お返しに私も二人の似顔絵書いて「キャ☆」なーんて言ってた。
んで私も反抗期真っ盛りだったもんで、親の愚痴とかを漏らしてたんだけど、「お前と結婚するときにお前の親殺してやるから安心しろ!!」とか言われて、私自身も「頼もしいヒト☆」とか思ってた・・・。
何が怖いって、そんな奴に心底陶酔してた自分が一番オカルトだ・・・。
彼は中卒だけど、私は普通高に進学して視野が広がった。
自分の愚かさにやっと気がついたよ。
反抗期もおさまって、やっぱ親が大事な存在だって気付いてさ、その旨を彼に伝えたら嘘吐き呼ばわりされたよ。
他にもいろいろあったけど、彼の部屋(一人暮らし)を毎日片付けないと別れるとか言い出したり。
それから私は隣県の大学に進学して遠恋になったんだけど、学校終わったらすぐ帰れとか、他の人間と遊ぶなとか、部活の飲み会行くなとか、中学生の頃は束縛=愛だって勘違いしてたけど、その時はもう・・・。
あげく私から電話しても繋がらないくせに、自分がしてきた時に私が出ないとすぐ切れる。
その繰り返しでいい加減別れを切り出したんだけど、なかなか承諾してくれなくてねぇ・・・。
でも私も悪かったんだよな。
不満を正面からぶつけようとしなかったし。
実際口答えすれば意味不明の言葉で切れられたけど、それを言い訳に話し合いをする事をはなから放棄してたしね。
ある意味私が彼をそうさせたんだと思う。
で、話は変わるんだが、何とかよりを戻そうと画策する様がちと滑稽だった・・・。
別れた一週間後に電話かけてきて、「俺結婚する」と宣言したり、また一ヶ月たつと「お前が忘れられない・・・」とか言ってきたり・・・。
それを3~4回繰り返し。
ある時は神妙な面持ちで「俺C型肝炎で先が永くないんだ、お前に見取ってほしい・・・」とか言ってきたり。
それでも元には戻らないと知ると、キメ台詞が(斜め上を見ながら遠い目をして)「所詮俺のようなやくざモンとお前のようなお嬢様じゃうまくいくはずないもんな・・・」と。
まだまだ彼にまつわる伝説はたくさんあるのですが、口癖は、(斜め上を見上げ遠い目をして)「俺が死ぬときは刺されるか撃たれるかだな・・・」でした。
今考えると超ダサいやつですよね(笑)
一応思春期時の奇行ということで・・・。