大正7年、鈴木菊子という女の子がいた。
彼女の両親は女の子の人形を彼女に買い与え、彼女はそれを大事にあつかっていたが、ある日不慮の事故で菊子は亡くなってしまう。
一人娘の死に心を傷めた両親は彼女が大事にしていた人形を”お菊”と呼び我が娘のように大事にしていたという。
ある時、母親が気がついた。
お菊人形の髪が伸びていることに・・・。
それはまるで菊子の魂が乗り移ったかのようだったという。
有名なお菊人形の都市伝説。
髪が伸びるという人形には魂がやどっているのか?
それともただの勘違いか?
お菊人形の髪は本当に伸びていたというその証拠に通常は目の上までの前髪は完全に目を隠してしまっている。
しかし、髪の毛が延びた理由は鈴木菊子の魂が宿ったからでも、人形が生きているからでもない。
実は日本人形の作りに秘密がかくされていた。
日本人形は髪を埋め込むときにU字に差し込む。
なので、重力に引っ張られて徐々に髪の毛が外に出てきてしまうケースがあるのだという。
髪が伸びるお菊人形もいわゆる不良品で髪がU字上の植え込み部分から徐々に伸びてしまっていたのだった。
都市伝説のひみつは以外とシンプルだったのだ。