男の物パンツにウンチ

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

私の引越恐怖体験です。

10年前友達と二人暮らししました。
二間のアパート。
ところが引越一週間ほどで嫌がらせがはじまりました。

バイト生活の友人と私はそれぞれ帰宅時間が異なり、とくに私が遅くなる日が多く、帰ると友人がムスくれてます。
理由を聞くと、「男の物パンツにウンチこびりついたのが玄関にかかってた」「ノックあったんで出ようとしたら、急にドアをドカッと蹴られた」・・・などなど。

だから私に、早く帰宅して欲しいとせがむ友人をほっとけず、日中のバイトを探し、深夜のバイトは今日で最後というその日・・・バイト先に電話が。

「ほれ、お友達だよ。公衆電話からかけてるってよ?」

店長にそう言われ受話器を受け取ると「ア、××(私の名)?いいから早く帰って!早くして!今け、け、け、警察呼んだばっかだからっ」と。
何が何やら分からず店長に詫びれてすっ飛んで帰宅しました。
すると警官がウロウロする中友人が泣いて飛び出してきました。

「どうしちゃったの!これはっ」

そう聞く私に友人は泣きじゃくり理由を答えません。
困っていると警察のが近寄ってきて説明して下さいました。

友人は夕方帰宅し、夕食を拵えていると、玄関をノックする音。
「ハ~イ!」と返事をしたものの、瞬間的に「また嫌がらせかも」と思い鍵を開けず「どなたです?」と質問したそうです。

すると・・・。

ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!ドカンッ!

ロックもチェーンもしたドアが外から蹴りつけられ、友人が悲鳴を上げても蹴りは止みません。
そのうちドアが内側にたわみ中央に亀裂が生じた時、腰を抜かしかけていた友人は気力を振り絞って這うように奥部屋へ。
必死の思いで受話器を取り110番し、その声を聞いたのか同時にドアを蹴るのも止んだそうです。

唖然とする私も、亀裂が入ったドアを見て本当に怖かった・・・。

警察:「しばらく他の場所へ身を寄せなさい。もう引っ越したほうがいい」

警察の方はそう言いましたが、身の安全はモチロンだけど、特に「こんな体験」をした友達を気遣ってくれているようでした。

友人と私はしばらく(他の友人宅に身を寄せた)、口も聞けないくらいショック受けてました。

映画「シャイニング」ってあるけど、まるであのワンシーンのようなもんでしょう?

以後、警察に調べてもらったら、近隣の変質者の仕業と分かりました。
というかその変質者の嫌がらせで、同じ部屋の前の住人も短期間で引越を余儀なくされたのだそうです。
ただ、先住者の時は犯人を特定できる証拠がなくて捕まえられなかったんだそうです。

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