保育園児の頃の話。
私は昔から友達付き合いが苦手で、公園でも一人で泥団子量産してるような子供でした。
そんなときに、ずっと一緒に遊んでくれた男の子がいたんです。
その子と遊ぶのはとても楽しくて、毎日のように遊んでいました。
でも小学校に上がると同時に私の家は引っ越しをしたんです。
それから暫くたって小4の時、夢にあの子が出てきたんです。
暗闇の中ポツンと立ってて、それで頻りに、「きえちゃう、きえちゃう」って言ってるんです。
私が「どうしたの?」って聞いてもずっと、「きえちゃう」って呟いてました。
その子は最後に、「あつい」って私の目を見て言って消えました。
それから少したって元いた町の友人から聞いたのですが、あの公園で小火騒ぎがあったそうです。
幸い、消防を呼ぶ程ではなかったらしいです。
でも不思議なことがあります。
私は引っ越してから、その子の姿が思い出せなくなったんです。
1年や2年経って思い出せないならまだしも、1週間もしないうちに思い出せなくなったんです。
なんか思い出せそうで思い出せない感じで、磨りガラスで男の子が覆い隠されてるようなイメージです。
まあ今思えば多分、人には見えない何かと遊んでたんですよねw