アインシュタインが一般相対性理論で予言した「時空のゆがみ」が中性子星のそばで起こっている様子を、米ミシガン大などのチームがとらえた。
日本のX線天文衛星「すざく」などの観測データから、「ゆがみ」の割り出しに成功した。
中性子星は星の最晩年の姿のひとつ。
直径が30キロに満たないのに、質量は太陽ほどもある。
チームは中性子星のそばを超高速で周回している鉄の原子に注目。
3個の中性子星の周囲で、鉄の原子が放出するX線の波長を詳しく調べた。
すると、波長が周回速度などから予測される値より長めにずれていた。
ずれの幅は「時空のゆがみ」効果と、よく一致していたという。
チームによると、中性子星のそばの「ゆがみ」をとらえたのは初めて。
「相対性理論を検証する新たな手段になる」としている。