男女(雌雄)どちらかの生殖機能に問題があれば、通常は赤ちゃんを誕生させることはできない。
体外受精で卵子と精子を結合させ、母親の子宮に戻し人工的に妊娠させる技術はすでにあった。
女性はパートナーに妊娠を隠し出産したり、精子バンクなどから精子を購入し人工妊娠したりと、「結婚はしたくないが子どもは欲しい」ということを現実にすることができた。
しかし男性は赤ちゃんを産むことができないので、結婚せずに赤ちゃんだけを手に入れることは難しい。
「子どもは欲しいが結婚はしたくない。」とお願いして産んでくれる女性は少ない。
もし産んだとしても、女性は産んだ子への愛情がわき赤ちゃんを手放さないというトラブルにもなりかねない。
今回マウスを使った実験で、卵子ではない細胞と精子を結合させ、赤ちゃんを誕生させることに成功した。
成功率は25%とまだ低いが、研究が進めば男性も「結婚はしたくないが子どもは欲しい」ということが可能になる。
自分の精子と自分の体細胞を使って赤ちゃんを誕生させると、クローンではなく二卵性の双子に近くなりDNAは別のものになる。
「自分の子を産むにふさわしい女性はいない」などと、ちょっとイタい思想をもつ男性にとって、まさに自分の素晴らしさをもった、生き写しのような子を持つことができる。
女性からすれば脅威である。
今回の実験ではメスの皮膚とオスの精子が使われたが、メス(女性)の毛、オス(男性)の皮膚と精子があれば、赤ちゃんを誕生させることができる。
ストーカーが女性の髪の毛を手に入れ、自分の皮膚と精子で赤ちゃんを誕生させる。
産まれた赤ちゃんのDNA検査をすれば、女性と赤ちゃんの親子関係が認められる。
ストーカーは女性との子どもを手に入れることができる。
女性は関係をもった覚えのない男との間に子どもがいることになる。
また、体細胞×精子での赤ちゃん誕生は成功しているが、体細胞×卵子での赤ちゃん誕生は成功していない。
赤ちゃん誕生に必要な情報や働きは、精子側にあり、卵子は掛け合わせるためのDNAと成長のための器としての役割しかなく、卵子だけでは赤ちゃんはできないという説もある。
もし、この説が正しければ、女性がいなくても子孫繁栄は可能ということになる。
子孫繁栄に不可欠な女性を守るために、女性を優遇する場面は多々あるが、不可欠な存在でなくなれば、こうした優遇はなくなっていくだろう。
この研究が進むことを一番期待するのはゲイカップルだろう。
子どもをもつことを諦めるしかなかったゲイカップルも、愛する人との子供をもつことができるようになる。
レズカップルが愛する人との子を授かる日はくるのだろうか。
引用元:【都市伝説大全】