犠牲者の御霊を供養するための地蔵

カテゴリー「都市伝説」

『手招き地蔵』とは、岐阜の長良川沿いに立つとある地蔵の別名。

昼間は子供たちの歓声がこだまする河川敷に設置された地蔵、竹藪に覆われながら川面を見つめるその背中には悲しげなムードが漂う。
実はこの地蔵、昭和47年に発生したバスの転落事故による犠牲者の御霊を供養するために設置されたものである。

昭和の末期、筆者の友人であるYさんは彼女とこの場所を訪れていた。
車を地蔵の背後に乗り付けた時、彼女の悲鳴が上がった。
震える手で彼女が指差す方向に目をやると、背を向けた地蔵の肩から白い人間の手が出て手招きはしている。

「これは地蔵の前掛けが風で揺れているだけではないのか?」

好奇心旺盛なYさんは更に観察を続けた。
横にいる彼女は嗚咽している。

冷静に何度も見たが、紛れもなく人間の手である。

「これはいかん!」急に恐怖に襲われたYさんは車を発進させたが謎のエンストを起こし車は動かない。

「どうにかしてよ!」と、助手席の彼女は半狂乱である。
Yさんは震えながらお経を口にした。
すると奇跡的に車が動き出し脱出に成功したということらしいです。

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