ちょっと不思議な話。
小学生の低学年の時の夏休みに、妹と一緒に昼飯を食ってた。
その日の昼飯はチャーハンとスープだった。
今でも覚えてるわ。
チャーハンのグリーンピースをよけつつ、いいとも見ながら食べてたんだ。
俺んちの間取り的に俺が座る席の真正面に窓がある。
で、ふっと真正面を見たらさ、窓の外におばはんがいるのな。
なんかいかにも農家のおばちゃんみたいなスタイルのおばちゃん、もちろん知らん人。
おばちゃんがにっこりして手を振ってくるわけ。
俺はびびって椅子から落ちて妹の椅子に頭をぶつけた。
あれはマジで痛かったしビビった。
なんでそんなにビビったかというと、うちマンションの7階だったからベランダにおばちゃんがいるわけないんだよな。
妹が「ばかだー」って言ってたけど気にせずに母親のところへ逃亡。
母親が「どうしたの?」って聞いてきたけど、俺いっつも変なこと言われて笑われてたから、俺の意味不明な説明で鼻で笑われると思ったから言わなかった。
食卓に戻ると窓におばちゃんいないし、チャーハンがちょっと飛び散っててちょっと悲しかった。
あのおばちゃん何者だったんだ、と今でも思うわ。