警察官をしていた友人の体験談。
ある日、男性が警察署に一枚の写真を持ってきたそうな。
写真には、子供が川で遊んでいる様子が写っていた。
男性は写真を指差し、「ここ!ここに人の顔が写ってるんですよ」と言った。
見ると、川の中に白い人間の顔が写ったよくある心霊写真だった。
心霊写真を警察署に持ち込むなよと、内心鼻で笑ってしまったが、男性はひどく怯えた様子だったので話の続きを聞くことにした。
この写真は数週間ほど前に、近所の川で遊んでいる息子を撮影したもので、白い顔は現像してから気づいたのだという。
男性の対応をした友人たちは、よくあるおかしな相談だと思い、川のゴミが顔に見えただけかもしれませんよねぇと男性を落ち着かせた。
男性は、「ですよね。私もそう思ったんです。でも今日、川を見に行ったらまだ顔があるんですよ」と言った。
「まだあるってどういうこと?」と思い聞くと、ガチで人が川に沈んでいたと言った。
男性と一緒に見に行くと、そこには本当に人間の死体があった。
検死の結果、死体は数年前のもので、誰かに川に捨てられたが、水温や水質により運よくどざえもんにならずに死蝋になってたらしい。
ちなみに、どこの川であったのと友人に聞いたが、首都圏としか教えてくれなかった。