奇跡体験アンビリーバボーの話。
イタリアのある町で13歳の美女アスリート(新聞に載るほどの期待選手だった)が失踪し、刺殺死体として発見された。
衣服には犯人の血痕と思われるものが付着しており、警察はDNAデータを得、町の住民にDNA鑑定を要請。
18000人が応じたが、完全に一致した者はいなかった。
しかしよく似た特徴を持つ男がいたため、その親戚を調査したところ、犯人にかなり近いDNAを持つ男がいたのがわかったが、その男(バスの運転手)は事件の10年以上前に死んでいた。
新聞は『死者がアスリートを殺害?』などと書き立てたが、事件解決にはつながらず。
手詰まりとなった警察は近所の聞き込みを強化。
その結果、ある老婆の情報を得た。
その老婆は夫との間に三人の子供がおり、三人共全員成人し、明るく楽しい家庭を築いていたが、事件以後は人付き合いをしなくなり、暗くなったという。
老婆もDNA鑑定に参加していたため、警察が調査すると、DNAから犯人の母親であることが判明。
犯人は逮捕されたが、これによって犯人が母親と死んだバスの運転手との間の不倫の子供だとわかってしまった。
息子が逮捕され、しかも自分の子供でなかった、と知った老婆の夫はショックを受けたが、ほかの子供二人も鑑定した結果、二人とも夫の子供でもバスの運転手の子供でもないことが判明。
夫は離婚しなかったものの、2年後死亡した。