どうやらとーちゃんは狸にご縁があるようで、昨日、帰りが何だか帰りが遅いなー何でだろなー、連絡こないわねー、などなどかーちゃんとしゃべって夜11時過ぎたのよ。
その時縁側でカリカリトントンぱたぱたガッシャンと、よくある・・・かどうかは分からんけれども、ポルターガイスト系の事象が発生したらこういう音するんじゃないかと思う音がしはじめた。
何ぞ何ぞ??と思って、かーちゃん(装備:4番アイアン)と俺(装備:なし)とで見に行ったのですよ。
すると、実際音がしたのは縁側じゃなくて、その向こう側にあった車庫だったのです。
音の発生源は不明。
と、ここまでが俺の視点。
続きはかーちゃんから聞いた話をまとめる。
こっからかーちゃん(ととーちゃん)から聞いた話。
ちょいと時間は戻るが、音がするちょっと前から車庫のある方向からボソボソ何か言う声が聞こえたらしい。
で、突然「うぬぁぁああああああ」という地の底から這い上がるような若本ボイスうめき声が聞こえたと思った途端、例のガタガタトタトタいう音発生!
かーちゃんは、「もしやとーちゃんが何か悪霊に絡まれてるんじゃ」と思って咄嗟に4番アイアンを持って、俺を盾に(・ω・`)車庫に向かった。
するとそこでかーちゃんはとんでもないものを見た。
さて、その頃のとーちゃんの話だが、実はとーちゃんは30分ほど前に帰って来てはいたが、車庫から外に出られなかった。
何故なら、車庫の前にどこから流れ着いたのか足軽と武将の中間ぐらいの装備の侍がどっしり構えていたのだ。
とーちゃん自体は零感なんだが、「勘」は鋭いほうで、此処から動いちゃまずいと思ったらしく動かなかった。
携帯ももってなかったので家に連絡はとれない。
さてどうしたことか?と思った時に狸子狸がわらわらわらわらと何か悪い気配のもとに駆け寄ってきた。
狸ーズが見えない何かに攻撃していると、ガタガタトタトタ音発生。
何ぞー、ととーちゃんが不思議そうにその光景を見ていると、悪い気の方から「うぬぁああああああん」と悶絶した時のようなうめき声が聞こえたそうな。
かーちゃんが見た光景。
それは侍が狸ーズに猫ぱんちならぬ狸ぱんちや、狸キックをくらって悶絶している姿だった。
あほらし、と思って俺を引き連れて帰ろうとするかーちゃん。
助けて!と俺を見る侍の幽霊。
どうやって車庫から出よう、と俺とかーちゃんを見つめるとーちゃん。
最終的に狸ーズの活躍により侍はまたどこかへ流れて行き、とーちゃんは無事に車庫から出て家に着きましたとさ。