夏ごろのほんのり実話。
山手線の某駅で朝から人身事故があった。
電車は遅延。
みごとにラッシュ時直撃。
「なんでわざわざラッシュ時を選んで飛び込むんだよ、迷惑すぎるんだよ」とか思っちゃって・・・だいぶイラつきながら徒歩で勤務先に向かってた。
だが、歩きながらだんだん、「違うな」って気がしてきたんだよね。
「違う、これは自殺じゃない」っていう、確信ではないけどそれに近い感じの気持ち。
自分でも意味わかんなかった。
霊感0だし・・・。
でも、なんか霊的なものの介入だったのかもしれないと思う。
というのは、「自殺じゃないならなんなんだよ」と心の中で考えてたときに、前方からきた一台の自転車とすれ違ったんだけど、すれ違いざまに、自転車に乗ってる女性がはっきりと言ったんだ。
「押されて落ちちゃったんだよ」
周囲に人はいなくて、ハッキリとした口調だった。
その朝、人身事故で亡くなった方が女性だったかどうかは調べてないんでわからない。