まだ幼稚園の頃だったと思う。
1人で家で留守番をしていたとき、お土産でもらったらしい缶入りのお菓子を発見した。
フタを開けて全部食って、「物足りないな~」と思いながら何となくフタを閉めて缶を叩いて遊んでいたんだが、しばらくしてフタを開けてみたら、なぜかお菓子が1個だけ入っていた。
「やったー」
そう思い、そのお菓子を食べ、またフタを閉めて缶を叩いていたのだが、もしやと思いまたフタを開けてみると、また1個だけお菓子が入っていた。
子供心に「フタを閉めて叩くとお菓子が出てくるのか?」と思い、何度か試してみると、何度も同じようにフタを叩いた後には1個お菓子が出てきた。
その後、次の日にその事を思い出し、また缶を叩いて開けてみるとお菓子が1個入っていて、面白くなり近所の友達の所へその缶を持って遊びに行った。
そして、最初の数回はお菓子が出てきたのだが、何度か試すうちに出てくる確率が低くなり、そのうち全く出てこなくなった。
ちなみに最初にお菓子を全部食った時、底の緩衝材の裏までまだないか確認したので、見落としていたって事はないと思う。