当時学生で免許取って3、4ヶ月くらい。
車を使った遊び(軽い遠出)を覚えて楽しくてしかたなかった。
そして当時仲の良いグループのうち、俺の車に乗って男女四人で遠出しようって事になった。
簡単にメンバー紹介。
俺
武史
まゆみ
奈津子(霊感メンヘラ)←重要
特定怖いからどこに遠出したかは書かないけど、無事に地元まで帰ってきた。
夜24時くらいだったかな?
皆結構くたくたに疲れててさ。
帰るのめんどくさくなって奈津子の家に泊まろうってなった。
まぁ若い男女が夜中に一つ屋根の下に集まったら修学旅行みたいなテンションになって、やっぱりハイになるじゃん?
皆疲れてるはずなのに、異常なテンションで肝試ししようってなった。
目的地は近くの小学校。
夜道を散歩して普通に帰ってくるだけ。
この時点で時刻は丑三つ時だったと思う。
最初は夜道(田舎だから周りは田んぼで虫の音が聞こえてる)を皆で「こえーwww」なんてふざけながら小学校に向って歩いてた。
そしたら妙にテンションが高い武史とまゆみが、いきなり手を繋いで、二人で歌ってスキップしながら小学校に入って行っちゃった。
俺:「おい待てって」
武史・まゆみ:「らんらんらんらん♪」←聞く耳なしで闇に消える。
俺:「・・・うわ、あいつら学校入っちゃったよ。まずくね?」
奈津子:「もう帰りたいんだけど・・・」
俺:「めんどくせぇけど呼び戻さないと。行くぞ。ほれ。」
奈津子はずっと何かに怯えてて、俺の袖をずっと掴んでいた。(かわいくないので全然嬉しくなかった)
今考えたら学校の門が開いてるのが不思議なんだけど、俺たちは普通に校庭にズンズン入っていった。
校庭を見回すと、隅の方にまゆみを発見。
武史がいない。
俺:「あれ?武史は?」
まゆみ:「おしっこだってwwww」
俺:「wwwwwww」
??:「おっ、おっ、」
俺・まゆみ:「!!!!???」
いきなり遠くからおっさんの声がした・・・。
遠くから聞こえたはずなのに耳元で言われた様な、低くて語りかけるような声。
うまく説明できないけど語りかけるような声じゃ届かない距離から聞こえたと思う。
妙な声だった。
俺:「いま・・・」
まゆみ:「おじさんの声した・・・?」
俺:「やべえ、早く帰ろうwww」
まゆみ:「ちょっとえぇ、怖い」
まゆみが俺の後ろに隠れる。(こっちは可愛い)
武史はしょんべん終了したらしく、ふざけて校庭を走っている。
ここで奈津子の様子がおかしい事に気付いた。
俺:「どうしたの・・・?(苦笑い)」
奈津子:「・・・いる・・・いやだ・・・」
俺:「あ?」
奈津子:「いるからぁぁぁぁぁぁ!!!!いやだからぁぁぁぁぁ!!!!」
突然、奈津子が発狂して泣き叫ぶ。
俺の袖掴んだまましゃがみ込んで、尋常じゃない力で引っ張られた。
奈津子:「いやぁ!!やだぁぁぁぁ!あああアアあああ!!!!!いる!いる!いる!」
俺:「あだだだだだだだだだ、ちょ、痛い痛い痛い」
※「霊感メンヘラ後編」へ続く