私が中学の時なので、もうかれこれ10年程前の話。
当時住んでいた家は正直立地条件があまりよくなかった。
そのせいなのかどうかは解らないけれど、何度か不思議な体験をしたのだが・・・。
その中でも特に得体が知れなく気味の悪かった出来事。
その日、私は学校に着いてから携帯を忘れたことに気が付いた。
まぁ中学生の連絡相手なんて同じ学校の友人がほとんどで、なんら支障はないのだけれど、それでも少し落ち着かない気分だった。
何事もなく一日が過ぎ、漫画を貸す、という話になった友人と帰路についた。
家に着くと仕事から帰った母親がPCに向かっている。
「ただいま」「おかえり」という、いつも通りの会話を交わした。
友人を玄関で待たして部屋にかけ上がり、貸すと言っていた漫画を片手に、ふとベッドの上を見ると携帯が転がっていた。
「そうだ今日忘れてたんじゃん!」
なんて思いながら手に取ると、不在着信のランプが。
学校に行ってる間に着信なんて、滅多になかったのだが、たまに間違い電話があったので、それかと思い見ると、14時過ぎに自宅からになっている。
自宅から携帯に電話が入るなんて、それこそ滅多にないことで(しかも学校にいっている時間)、何かあったのか?と思ったけれど、帰ってきたときの母親に変わった様子はなかった。
おかしいな・・・と考えていると、あることに気づき血の気が引いた。
急いで階段を降りて母に問い詰めた。
私:「お母さん!今日の昼過ぎ家におった!?」
母:「おらんよ、さっき帰ってきたんじゃもん。」
私:「14時過ぎに家から携帯に電話がかかっとる・・・」
母:「はあ?」
友人は玄関でな顔をしていたが、正直それどころではなかった。
母親がすぐにPCで自宅電話の発着信履歴を見てくれたのだが、そこにもはっきりと発信履歴が残っていた。
・母は仕事
・姉は学校
・父も仕事(そもそも当時私の携帯番号を知らなかった)
・自宅電話のメモリーにも入れていないし、リダイアルを押したってかからない。
この状況から何がどうなって掛かってきたのか、いまだに謎な出来事です。