友人Eは子供の頃、旅行先の青森で妙なものを見た。
森林公園の遊歩道を探検するうちに両親とはぐれ、泣きながら歩いていると、茂みからヒョウキンなラッパの音が聞こえた。
誰かいると思って近づくと、ラッパが開いた部分を上に向けチョコチョコ歩いていた。
勿論、その間も愉快な音は続いた。
彼は泣くことも忘れ、ラッパを捕まえることに夢中になった。
しかし、すばしっこくて、なかなか捕まらない・・・。
そんなこんなで気づくと、両親が自分を捜している小道に飛び出したという。
ラッパの行方も正体も謎のままである。