1977年豊島区のパン屋さんから、水道の蛇口をひねるとドス黒い油状のものが出てくるという訴えが水道局にあった。
調べてみると、正体は燃料用のB重油で付近の50件ほども同じ被害があったという。
水道管の中の水は高い水圧がかかっており、亀裂があった場合でも重油が水の中に染みこむとは考えられない。
局員も理由がわからず首をひねるばかりだったという。
1975年、港区芝の発明会館の地下3階の3階の倉庫の壁に油が黒いシミとなって湧き出してきた。
付近のガソリンスタンドには異常がなかったのだが、多い時では1日4リットルもの油が湧き出たという。
結局、原因がわからぬままであった。