お爺ちゃんの最後・・・

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

これは私の実話です。

私が中学1年生のころ、家で晩御飯を食べていると警察から電話がかかってきて、おじいちゃんの家で男性の死体が発見されたというのです。

誰の死体?
えっなに?と混乱していたのですが、母と父とタクシーで警察署に行きました。

どうやらおじいちゃんが死んでしまったんだ・・・とわかってきたのですが、どこかおかしいです。

身元確認も母のみで、見ないほうがいいと言われたのです。

その後おじいちゃんの家に行って全てがわかりました。

お爺ちゃんは自殺したのです。
家の前は酷い死臭、中には入れなかったのですが、玄関から覗くと血の池が乾いたような床。
お爺ちゃんの死体は酷く腐っていて顔もよくわからなくなっており、骨もみえていたそうです。

お婆ちゃんが病死して1年、犬と2人で暮していたお爺ちゃんは淋しさで死んでしまったのです。

死亡推定時刻を警察から聞いて驚きました。
5月の終わり頃だというのです。

お爺ちゃんの死体が発見されたのは7月の半ば。
酷い死臭で近所の人が通報するまで1ヶ月ちょっとお爺ちゃんの死体は誰にも発見されなかったのです。

しかし、お爺ちゃんと暮していた犬は、なんと生きていたのです。
自殺なのだからエサをたっぷり与えておいたのだろうと思って今まで気にしないで過ごしていたのですが、掲示板で同じような境遇で1週間死体を食べて生き延びた犬の話を読んで怖くなりました。

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