シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた
シャボン玉消えた
飛ばずに消えた
産まれてすぐに
こわれて消えた
風、風、吹くな
シャボン玉飛ばそ
作詞:野口雨情
作曲:中山晋平
「しゃぼん玉」
実はこの曲には悲しいストーリーが存在する。
1908年、作詞の野口雨情は後に協議離婚に至った妻の『ひろ』との間に、長女「みどり」をもうけた。
人形のように愛らしい赤ん坊であったが、産まれて7日目に死んでしまった。
当時は、乳幼児が死ぬのはさほど珍しいことではなく、2、3割の子供が学齢前に死亡していた。
そのため、夫婦は子供を何人も産み一所懸命育てた。
しかし、長女の死を後々まで悔やんでいたという。
ある日、村(茨城県多賀郡磯原村)の少女たちがシャボン玉を飛ばして遊んでいるのを見た雨情が、「娘が生きていれば今頃はこの子たちと一緒に遊んでいただろう」と思いながら書いた詩が、この「シャボン玉」だという。
特に2番はそれを歌ったもので、1番では屋根まで(つまり無事に成人できた)飛んだものが、生まれてすぐに壊れて消えた(生まれてすぐに亡くなってしまった)というストレートな歌詞で表現されている。
作詞の野口雨情は社会主義詩人としてほかにも赤い靴、七つの子(カラスなぜ鳴くの~の原曲)などのほかにも都市伝説がある。