にじんだその顔・・・

カテゴリー「心霊・幽霊」

昨日の深夜のことなんですが、猫の餌が切れたのでコンビニに買いに行きました。

原付2分、チャリンコ5分の距離で、まあたまにはっつうことでチャリンコでGO。
で、気持ちよく走ってるところで変なものを見たわけです。

反対車線側の電柱の下に置かれた、お花とお供え。
そこにたたずみ、お花(あるいはそこにいる何か)に手を『かざす』男性。

『拝む』ではありません。
両の手のひらをお花に向け、気を送る、何かを探る、という感じでした。

男性は僕に対し背を向けており、僕から見えるのは男性の背中とかざした手。
これだけならば、『こういうお祈りの方法もあるのかな』と自分を納得させられたかもしれません。

しかし、実はこのお花、なぜここにあるのか誰も知らないのです。

お花が置かれてから一週間になりますが、誰に聞いても「さあ」「知らん」。

ちなみにかなりの田舎です。
それでなくても近所で死亡事故があれば普通気がつくでしょう。

そんなわけで男性はかなり奇異に見えました。
色々と可能性を考えながら男性の5m横を通り過ぎたのですが、なんとなく見てはいけないような気がしたので振り返りはしませんでした。

まもなくコンビニへ。
久しぶりの友人と会ったので少し話すことにしました。

あれこれと話し込み、話題も尽きかけた頃、僕は友人にさっきの話をしました。

やはり友人もわからないようで、「なんやろうな」と言うだけ。
しかし別れ際に一言、「この世のモンちゃうんちゃうか?」と笑顔で言い放って帰って行きました。

20分くらい経ってたでしょうか。
友人の一言でちっと怖くなってきたので、早く帰ろうとチャリンコへ。

道路に出てしばらく、さっきの男性がまだいることに気がつきました。

30~40m離れているのに、やけにくっきり見えるような・・・。
断わっておきますが、幽霊の類は今まで一度も見たことがありません。

そのときも『怖い』というよりは『確かめよう』という気持ちが強かったです。

僕はソレの手前でスピードを緩めました。
さっきとまったく同じ体勢、黒いパンツ、白いシャツ、顔は・・・。
顔はにじんでいました。

水彩画に水を垂らしたみたいに。
目が離せませんでした。

全力でペダルをこぎながら、なぜ原付に乗らなかったのか後悔しました。
原付なら見ずにすんだかもしれない、と。

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