10年前に八日市場の通称(イシャド?)と呼ばれてる病院に肝試しに行ったんだ。
着いたら病院自体は無く、門と井戸と慰霊卑。
後は門の奥に倉庫みたいなプレハブ小屋がポツンと。
仕方ないので友達四人で記念写真を撮ってから、小屋に行こうって事になった。
門に『平山医院』と書かれていたのを確認し、さあ潜るぞって時に、蛙が一斉に鳴き出し、慌てて離れるとピタッと止まる。
その鳴き声の凄まじい事・・・耳鳴りがするくらいの声量があったのを覚えてる。
何度かそれを繰り返し、蛙とビビる友人にイライラして来たので、良いよ~無視して行こうと一人を後ろから押して門の中に入った。
蛙の声が一斉に止む。
すると、今度は遠くから『ピーッ』と機械音が聞こえてきた。
何だこれ?何だマジで?とニヤニヤしながら四人で歩いてたら、いきなり四人の真ん中辺りで『ピーガラガラピッギャガッギャビ~イヨイヨン!』みたいに音が暴れ出す。
これには全員堪らず、うわあああって叫んで車乗り込んで、やべえやべえ言いながら帰った。
で、その心霊スポットは相当古いらしく、こんな都市伝説みたいなのがあった。
肝試しに行った奴がメスを持って帰ったら、電話でメスを返せと言われたみたいな。
俺はこれをイタズラだけど実行しよう思ったのさ。
仲間が帰った後、正直恐かったので後輩を呼び、パソコンで後輩の声を録音してそれを使ってイタズラしようとしたんだ。。
そして何個かパターンを作ってその一つを再生したら、「もしもし、平山病院ですけど」と、男の叫び声が入っていて更に、「メス返して下さい(ピーガラガラピッギャガッギャビ~イヨイヨン)」って音も入ってた。
泣きそうになりながら家を二人で出て、後輩の家に泊った。
で、それから友達が写真見せに来てくれたのだが、門には女がぶら下がってるわ、青白い無数の光みたいな炎みたいな手が俺達掴んでるわ、井戸からは血塗れの女の顔が浮かんでるわで、ほとんどが心霊写真だった。