忠犬ハチ公。
東京帝国大学農学部の教授、上野英三郎に飼われ、上野の存命中は、渋谷駅まで送り迎えし、飼い主が亡くなった後も駅前で帰りを待ち続けた「忠犬」として有名になった。
渋谷駅前の銅像は待ち合わせ場所の目印として全国的に有名である。
そのハチ公、実は駄犬(だけん)だという都市伝説がある。
※駄犬(だけん)とは血統のわからない雑種の犬。
渋谷駅付近で飲食店を営んでいた人にとっては、食べ残し目当てにうろつく単なる野良犬同然で馬鹿犬とまで言われていたという。
また駅前で亡くなったご主人の帰りを駅前で待つシーンがあるが、あれはご主人を待っているのでなく実はハチが駅からたくさんの人が夕方の時間帯に出てきて、食べ物を分け与えてくれるのを覚えて待っているだけと言われている。
そのためハチが虐められていたが偶然秋田犬だったことから日本犬保存会の広告塔として美談化されて有名になったという。
正し事実はこうである。
日本犬保存会会長の斉藤弘吉が、渋谷駅でハチを虐める人々、焼き鳥屋や子供たちに殴られたり、良い首輪や新しい胴輪をすぐ盗られたり、特に渋谷駅員は、ハチが小荷物室に入り込んでしまったりするとひっぱたいたり、顔に墨でいたずら書きしたり、またある時は墨で眼鏡を書かれ八の字髯をつけられたりしているのを、おとなしいハチの悲しい事情を人々に知らせて、もっといたわって貰いたいものと考え東京朝日新聞に寄稿した。
これが新聞に載り渋谷駅で忠犬として有名になると、手の平を返すように急にかわいがられるようになったらしい。
ただいつの世も有名なものに反対派が存在し、ハチが渋谷駅を離れないのは焼鳥がほしいからだと言いだす者が出たが、実際は屋台が無い日でも毎日飼い主の小林邸から朝9時には出発して、夕方5時から6時までに家に帰宅した。
これは上野博士の朝出かける時間と夕方の帰宅時間であった。
それに駅に行く途中、必ず旧上野邸に立ち寄り窓から中を覗き、駅に到着すると上野博士が出てくる改札口前に座っていた。
忠犬ハチ公にはもう一つ都市伝説がある。
忠谷ハチ公像にまたがり、好きな異性の名前を叫ぶと結ばれるらしい。
是非勇気がある人は実践してほしい。