死人と添い寝

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

以前住んでいたアパートでの話。

当時オレは一人暮らし。
隣には五十~六十代ぐらいのおっさんが一人で住んでいた。

ある朝、隣から「ドスン!」という音がして目が覚める。
こんな朝早くからうるさいな・・・と思っていたが、気にせずにいた。

三日後に仕事からアパートに戻ると、隣の部屋の前で警察官と大家がいる。
事情を聞くと隣のおっさんが亡くなったというのだ。

おっさんは三日前の早朝、起きたときに脳溢血で意識を失いカベにもたれかかるように倒れそのまま息を引き取ったのだという。
そのカベは俺の部屋側のカベだった・・・。

当時、俺はおっさんの部屋側の壁にベッドをくっつけて寝ていた。
つまり俺は三日間カベを隔てて、死んだおっさんと添い寝をしてたことになる。

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