なんとなく思い出したので書かせて貰う。
10数年前のまだ20代前半だった頃、俺はパチ屋の遅番を終えて車で帰路についてた。
ド田舎だから家から職場まで30分くらいかかるんだ。
職場を出て国道をちょっと走ったあたりでいつもは誰もいない会社?工場?がもう0時近いのに煌々と電気がついてて人も大勢いるんだ。
飲み会か何かでもやってんのか?とか思いながらそのまま家に向かって走ってたんだが、家まであと15分くらいのちっちゃな町のあたりで前方になんか変な街灯がある事に気が付いた。
街灯にしては高さがおかしいし辺りも照らされてない。
何か丸いモノが白く光って浮かんでる感じ。
進行方向に浮かんでるから気になってしょうがない。
そのままずーっと近寄ってったら、だんだんハッキリとそれの正体が見えてきた。
丸いモノだと思ってたが楕円で髪の毛がある。
目鼻立ちもハッキリわかる。
悲しそうな顔をした生首が浮かんで光ってた。
追いかけて来られても怖いから急いで家に帰ったが、追いかけてきたりはしなかった。
んでその日は何事も無く寝たんだが、翌日起きて居間のTVのニュースにその顔が写ってた。
その人は会社の同僚に殺されて首を切断されてた。
んで会社に胴体埋めて犯人の家の庭に頭部を埋めたみたいなんだが、前日見た深夜に灯りがついて人がいっぱいいた会社が胴体の場所で捜査中だったみたい。
んで首が浮かんでた場所が犯人の家で頭部が埋まってた場所だった。