整形外科に勤めてた時の話。
お墓を掃除しているときに地震に遭い、墓石が倒れてきて腕を挟まれた男性が搬送されてきた。
裂傷もあったが先ずはレントゲンを撮った。
出来上がったレントゲンには男性の腕に小さな子供位の手形が重なっていた。
その手形には骨は写らず手形だけ。
もちろんレントゲン室に子供など居ない。
話を聞いたら掃除をしていたお墓は男性のお子さんのお墓だったとか。
小さい時に病気で亡くなったらしい。
「息子が守ってくれたんだなぁ」
しんみり呟いてたのが今でも覚えてる。
男性は重たい墓石に挟まれたのに骨折もしておらず、傷も状況からは考えられない程軽いものでした。