5歳の時、祖父母宅に一泊することになってその夜の話。
ふと夜中に目が覚めたらなんか騒がしい。
なんだよと思って壁見たら掛けてある額縁の裏からちっさい餓鬼みたいの(赤や緑とカラフル)がぞろぞろ出てきた。
壁の中を遊び回ってるんだよ。
キャッチボールしたりして。
部屋は真っ暗だったが、鬼自体が光ってるので見やすかった。
鬼がすべて出てくると、最後に手の骨が出てきて俺においでおいでしてきた。
俺怖くてジジババ起こすんだけど起きない。
つねっても殴っても起きない。
しかもこの手、そばに寄ってきた鬼を投げ飛ばして遊ぶから余計怖かった。
その内中央に黒い穴が開いて、鬼はそこに吸い込まれていった。
はぁやれやれと寝ようとしたら、その穴から一回り大きくなった鬼が出てきて、こいつらが三次元にまで足を伸ばしてきた。
ワッフル生地のカーテンの溝に一生懸命コケ(持参)を詰めたり、祖母の顔に落書きをしたりしてた。
しばらくすると鬼たちが一斉に壁の方を向いて、それから急いでコケや顔の落書きを掃除してもと来た穴へと帰っていった。
鬼たちが帰ったすぐ後に祖母が起きて、鬼たちのことを訴えたんだが、信じてもらえなかった。
ちなみにこれを見たのが11月。
翌年の11月は自宅にいたんだけど、鬼でこそ無かったがやっぱり夜中に目が覚めて、部屋いっぱいに蛍光色の光の粒がくるくる回ってた。