私が子供の頃(たぶん、5~7歳)父の帰宅時にかくれんぼをしてました。
父の車が駐車場に入った音や、廊下の靴音が聞こえたら、物置とかに隠れるの。
で、帰って来た父が、「どーこーだー」っつって探してくれるという遊び。
で、その日も車の戸を閉める音がしたから、ベランダに出てみたら、父帰宅の様子。
台所の母のアドバイスを受けながら、その日は両親の部屋のタンスに隠れることに。
タンスの奥に入って、かかってる洋服で前を隠すようにしてた。
家はマンションの3階で、駐車場から上がってくるまでには、ちょっと時間がかかるから、息を殺して待ってたわけよ。
そしたら、耳元に生暖かい風が吹きかけられ始めた。
なんていうか、電車の中の痴漢の鼻息みたいなのをもっと生臭くして激しくした感じ。
その時の私は、大きな犬が後ろにいると思ったけど。
もちろん、私の他に誰もいるわけがなく、めちゃくちゃ怖くって、台所の母に助けてってゆーのも言えなかった。
犬だと思ったから、動いたり大声上げたら噛み付かれると思ったんだよね。
で、父の帰宅の声が聞こえて、いつも通り私を探し始めてくれました。
本当は直ぐに見つけられるんだろうけど、私のためを思ってか、父はいつも見当違いの場所を探しては「いないなぁ?」ってやってくれるんだけど、その日ばかりは直ぐにでも見つけて欲しかった。
結局、ほんの数分後には見つけてくれてその時には既に犬の気配は無くなってたんだけど怖くてしばらくはタンスに近寄れませんでした。
両親に話しても、タンスを開いて見せて「なにもいないよ?」って言うばかり。
その後、引越しをしてクローゼットがあるマンションになったので、タンスは処分したんだけど・・・。
子供の頃の体験談でした。