だいぶ以前に友人の家にあったマイナー雑誌に投稿されていたネタです。
ある心霊マニアの少女が友人に借りた心霊写真集を読んでいました。
なかなか洒落にならない写真ばかりで、彼女は大喜びでした。
ですが、最後の写真だけはおかしいのです。
ただ単に川が映っているだけで、霊らしきものはどこにもありません。
しかし、心霊写真の類には人から説明されてやっとそれだとわかるものも多い。
そこで彼女はこの写真集を貸してくれた友人に説明してもらおうと、その友人の家に行きました。
ところが、その途上にある川べりで人だかりが・・・。
その川で溺死体があがったというのです。
しかもその死体は今から訪ねようとしている友人だったのです。
そこでその少女は気づきました。
あの写真集の最後の写真は確かこの川と同じだと。
そして、恐る恐るその写真集の最後のページを再び開くと、そこには友人の顔が無念の表情を浮かべてはっきりと写っていました。