金縛りは一般に「体が寝てるけど、脳が起きている状態」と、何かで聞いた。
しかし、それでは説明できない現象が起きました。
当時、学生だった私は、勉強と部活にと非常に忙しい状態で日中は部活に勤しみ、夜は疲れた体で勉強をするといった超多忙でした。
テスト前ともなると、寝る時間もなく頭の中では「寝てはテストが出来ない!」と考えながらもウトウトしてしまい、結果的に寝てしまうといった感じで、中途半端な寝方をしてました。
そんな状態でしたから最初にいったような「体が寝てるけど、脳が起きている状態」によくなり、金縛りなどは日常茶飯事で慣れてしまってました。
ここで、私の部屋について話ときます。
私の部屋には小窓が二つあり、そのうち一つからはなんとお墓が見えてしまうといった凄い環境でした。(家が山に隣接してて山の中腹にお墓が多数)
いつものように机に向かって勉強してると、睡魔が突然やってきてうつ伏せののまま机で寝てしまいました。
すると恒例の金縛りに遭い、目が覚めた自分はベッドに移動して寝ようと、ふと窓に目を向けてしまいました。
すると見てしまったのです・・・。
全身白装束の格好をした女性(と思う)が自分から見たら後ろ向きでお墓に対峙しているのを。
「ヤベーの見たなー」と思いながらも目はその女から離せずにいました。
すると、後ろを向いていた女性に変化が起こり始めました。
徐々に首だけがこちらを向き始めてます。
さすがに好奇心は恐怖心に勝てず、速攻でベッドに潜り込み、頭から布団をかぶり震えてました。
頭の中には「早く寝て、朝になれ!」のみでした。
すると又も金縛りに襲われ、完全に体の自由は奪われてしまい、必死に体を動かそうと藻掻きました。
ふと、金縛りは解けてしまい、必死に藻掻いてた自分は布団を蹴飛ばしてしまい完全に体を曝け出して見てしまいました。
さっき、お墓の前にいた女性がなんと部屋のもう一つの小窓の方に後ろ向きで立っており、またもゆっくりとこちらを向きつつあるではありませんか!
絶妙のタイミングで金縛りは襲ってくるもんで、自分の体は蹴飛ばしてしまった布団を取ろうと中腰の状態で固まってしまい、その女が後ろを完全に振り向くまで見てしまいました。
彼女は胸くらいあるぼさぼさの髪をしていて完全に顔はおじいさん(男か女かは正直のところはっきりしません)で物凄い顔をして笑ってました。
その顔は「にっこり」や「アハハ」系の笑いではなく「ニタニタ」したねちっこい笑い顔をしてたのを覚えています。
顔だけ180度、こちらを向いてるものだから首は完全にねじれてました。
完全に気を失ってしまった私は翌日知り合いの霊感が高い人に話をしたところ「悪意は感じられないが、できることなら墓が見える小窓は板か何かで封鎖した方がよい」とのこと。
早速そのようにしたところ現在までは彼(彼女)は見ません。
しかし、金縛りは未だよくあってます。