深夜いつものように仕事を終えて帰ってくると、(東京都・練馬)専門学校時代の友人のK(千葉県・船橋)から久しぶりに電話がありました。
K:「たった今なんだけどさ、変な電話があって・・・、何か電話の向こうで知らない女の息遣いが聴こえるんだよ。窓開けてとか、家に入りたいとか言ってるし。俺そんな変な女の友達もちろん居ないし、『気持ち悪い!』って電話切ってやったんだ。そうしたらさ、すぐまた電話が掛かってきてさ、『お前はもういい・・・別の人・・・』って言ってきたんだよ。だけど、『そんな気味悪い奴に誰が友達教えるか!』って言ってやろうと思ったらさ、女が『解った・・・』って電話切りやがったんだよ!」
俺:「解った?解ったって言ったんだろ?どういう意味だよ?」
K:「そう!そこなんだよ!俺さぁ、もちろん何も言ってないぜ、頭に浮かんだっていうだけでさ・・・。もう東京に残ってるの俺とお前くらいだろ?専門時代につるんでた中だと、それだけなんだけど何か気になってさ」
俺:「そういえばお前、外から掛けてんのか?随分うるさいぞ周り」
K:「そうだっ!今、俺んち、電話止められてんだよ、(プーで家賃払うのがやっとだったらしい)そもそも電話なんて掛かってくるはず無えよ!」
とにかく僕は電話はそのままに急いで戸締まりをチェックしました。
俺:「すまん、なんか嫌な予感がしたから玄関と窓見てきた」
言ったとたんベランダに面した窓にトンって何かが軽く当たる音がしました。
俺:「おい!何か窓に当たったぞ!!」
そして今度は玄関のドアに何かが当たる音、しばらくの間、ドアや窓に何かが当たる音は続きました。
20~30秒くらいでしょうか?
それが何なのか確かめる勇気もない僕は、ドキドキしながらKにこの音を聞かせようと受話器を音の方に向けたりしていました。
K:「何かそっちに行ったみたいだな?でも俺、お前のことがちょっと頭をよぎっただけで誓って何も話して無いぜ」と友人の言葉をしばらく聞いていると突然、電話の声が聞いたこともない女の声に変わって・・・。
「・・・もダメか・・・」って電話が切れた。
すぐにまたKから電話があって、「何いきなり電話切ってんだよ!」って言われたので、突然女の声に変わった事を話した。
結局のところ2人で話し合ってもなんだか解らないし、もう音もしないみたいだし、Kは外から電話し掛けているという事もあって、何はともあれ無事で良かったということで電話を切ったのでした。
でも一人で、しかもシーンとなった部屋が怖かったので、風呂にも入らずに布団被ってそのまま眠ってしまいました。
眠ってしまえばこっちのもので、昨夜のこともすっかり忘れてさわやかな朝を迎えました。
俺:「今日もいい天気かな」
カーテンを開けてギョッとしました。
そこには薄っすらと手形や顔型が幾つもあったから・・・。
やっぱり何か来たんだ!
夢じゃ無かったんだ!
そう思った後、また帰ってきていきなりこんなの見ると恐いので、カーテンは閉めて会社に行きました。
しばらくその窓のカーテンは開けませんでした。
事件?から2月くらい経ってから恐る恐るカーテンを開けてみると、そこには何もありませんでした。
その後は今のところ何も無いです。
玄関に盛り塩というのを会社の人の薦めでやってますが、ほかに怖いものを避ける方法があるという方は是非教えてください。