大学生の時の話。
夕方、クラブ活動のため5~6人で連れだって体育館に向かっていた。
辺りはもうすっかり暗かったので冬だったと思う。
体育館に続く石畳を、バカ話をしながら歩いていたら、足元を「キラキラした光の粒の群」がザーッと追い抜いて行った。
スピードは結構速く、石畳の端に達すると方向を変えてジグザグに進んで行き、講堂の角を曲がって見えなくなった。
「何だ今の!?」
「すげー綺麗だったな!」
みんな少し興奮して騒いでいたが、怖いとか、後を追い掛けて正体を突き止めようとか言う考えにはならなかった。
小さな星空みたいな感じで、とても綺麗だったので、良いものを見せてもらった気がする。