彼氏から聞いた話ですが。
彼氏はトラックの運転手をしているのですが、鹿児島のとある峠を通りかかった時の事です。
その峠は地元の方でも夜はめったに通らない、いわゆる「出る」ことで有名な場所でしたが、幽霊などまったく信じていない彼は、車もいないし目的地まで早く着けるからと、普段からその道をよく利用していたようでした。
その日もいつも通り峠を越えていたところ、バックミラーに明るい玉のようなものがチラッと見えたかと思うと、その玉がもの凄いスピードで彼のトラックを追い越していったそうです。
トラックのスピードはだいたい80km位出ていたそうなのですが、その光る玉は一瞬で見えなくなるほど速かったそうです。
我に返った彼は、急に恐ろしくなり、死に物狂いで鹿児島市内までトラックを走らせました。
そして信号待ちをしていると、横に2トントラックが停車し、窓を開けた運転手が彼に話しかけてきました。
2トン:「あんた見た?」
彼氏:「み、見た!!」
2トン:「俺あんたの後ろ走ってたけど、あの玉ずーっとあんたのトラックについてきてたよ。」
それから、彼氏は荷物をおろしたあと、寝ずに家に帰ったそうです。
・・・あんまり怖くなかったかな。
私は怖かったんだけど。