今月のはじめ、俺の県の北部でタケノコ狩りで山に入った男性が、クマに襲われた。
この男性は運悪く死亡してしまったとのこと。
ここまではよくある話。
地方紙にも掲載された。
問題なのは死亡の仕方。
実は俺の地元で、地元の人達しか知らない事実。
この男性、発見されたときには、内臓をほとんど食われていた。
片足が無く、近くの笹やぶから隠されたような状態で足が発見された。
俺は本州中部地方の人間だけど、普通ツキノワグマは人は食わない。
襲われてもケガだけで済むことがほとんど。
当初野犬のしわざとも言われたけど、死亡した男性に残された歯型からツキノワグマであることがわかった。
2日後、犯人(?)らしきクマが射殺された。
しかしこのクマは親子連れで、小熊の方は逃げてしまった。
恐ろしいのはこの小熊。
間違いなく親から人の肉を与えられている。
つまり人間の味を知ってる。
生後1年未満の小熊なら、おそらく今年の冬は越せない。
2歳になっているとすれば、来年以降も里近くまで出没するだろう。
今、俺の地元の猟友会なんかが必死で捜索してるけど、今日の段階では見つかっていない。
普段なら家族でもタケノコ狩りに行くんだけど、とてもそんな気になれない。
頼むから早く見つけてくれ。