はじめて登校させていただきます。
文を書くのは苦手ですがご了承ください。
この話は私が大学時代に経験した今まででもっとも怖ろしかった出来事です。
友達は誰も信じてくれないんですが、紛れもない事実なので聞いてください。
私が大学3年の夏休み、学生生活にも慣れ日々充実した毎日を過ごしていました。
夏休みにもなると学生は急に暇になります。
初めは友達と馬鹿なことして遊んだり日々過ごしていました。
夏休みも中盤に差し掛かり、友人たちは皆一同に故郷に里帰りをしていまして、僕だけが残っていました。
そこで、どうせ暇だし思いでつくりに一人旅に出かけることにしました。
目的地はN県の海の見える小さな温泉宿。
初めての一人旅にわくわくしながら車を走らせ、途中の様々な美しい景色に目を奪われ夕刻には目的地に到着しました。
チェックインを済ませ女将さんらしき女性に部屋に案内されました。
しかし、なにかじっとりとした雰囲気の旅館で「なんだか本に載っていた写真とはえらいちがいだなあ」などと思いつつ、しばしくつろぎ早々と風呂に入り食事を摂り疲れからかいつしか眠りについてました。
深夜妙な寝苦しさからか目を覚ますと時間はすでに2時を回っていました。
しかたなく喉の渇きを癒すため廊下にある自販機に向かう途中にソレはいました。
薄暗い廊下非常口の光だけが不気味に光る奥のほうになにかがが立っていました
はじめビクッとしましたが他の宿泊客だろうと、先に進んでいくとあることに気がついたんです。
ソレは人である事、それと後ろ向きに立っている事は分かったのですが、ピクリとも動かないんです。
そこで初めて「ヤバイあれはヤバイ」と思い始めた。
その時!いきなりギュルン!!っとソレの首だけがこちらに向きました。(簡単にいうと体は向こう向きなのに首だけが180度こちらに向いている状態)
それは顔のあちこちが朽ち果ている女でした。
あまりの恐怖に頭の中が真っ白。
人間はあまりの恐怖に直面すると動けないんですね。
僕はその場に立ち尽くしていました。
次の瞬間女はこっちを見ながらニタ~と笑うとそのまま消えていきました。
しばらくボーゼンと立ち尽くしていて、ハッして猛ダッシュで部屋に帰ると、朝まで眠れずふとんの中でひたすら震えていました。
ときどき部屋のそとから足を引きずるような足音が聞こえ、それは僕の部屋の前の廊下を行ったりきたりしている。
ヤツであることは容易に判りました。
心臓が爆発しそうなほど脈打ち、奥歯をガチガチ震わせ恐怖の限界に達していたとき、その足音が止むと同時にものすごい勢いで部屋のドアノブが「ガチャガチャ!」と音を立て鳴り響きました。
ここで意識が途切れ、朝目覚めると同時に速攻で受付を済ませ足早にその宿を後にしました。
以上私の最恐怖体験でした。
これを書いてる時も当時の恐怖が鮮明に蘇ってきます。
いまだにあの女の怖ろしい笑いは忘れることはありません。