小学生の頃、校門近くで轢き逃げがあった。
轢かれたのは同じ小学校の生徒で、病院に運ばれて数日後に亡くなった。
次の日は全校集会が開かれ、朝のHRで担任の先生が目撃者がいたら教えてくれと言っていた。
実は自分はその事故を見ていた。
しかも犯人も知っていたが名乗り出なかった。
轢き逃げしたのは当時の親友の母親だった。
親友の事を考えると名乗り出る事ができなかったんだ。
目の前で生徒が轢かれた時は怖くって動けずに立っていたが、先生が来るのが見えて走って逃げた。
その後、その親友を何となく避けるようになったが、親友の母親に偶然会った時にいつもと変わらない笑顔で「最近家に来ないね?また家においでよ」と言われた時は怖くって一度だけ頷いて逃げた。
とっくの昔に時効になった話だけど、今でもその事を悩んでる。