半年ほど前の話。
夜22時前くらい、コンビニから家に帰る途中の道で車が止まっている。
横を通りつつなんとなく運転席の方を見ると、名探偵コナンの犯人のように全身真っ黒な奴が座っていた。
夜の暗さのせいかと思ったが、やっぱりシルエットのように黒い。
そいつは鼻の形や顔の凹凸はあるんだが、のっぺらぼうみたいに目も口も無かった。
意味不明な状況に数秒硬直していたら、そいつがゆっくり振り向き、口(が本来あるあたりの部分)がベコッとへこんだ。
そして「ア゛ア゛ア゛ア゛!」と物凄い叫び声を上げて、その後正面を向いてどこかへ行ってしまった。
今考えたらただの変質者かもしれないが、一番怖かったのは、とんでもない大声にもかかわらず、周りの住民が全く気付いていなかったこと。