それは、私が小学校5年生の頃だった。
じいいちゃんが亡くなってしまってから49日も終わってなかった頃、2階の自分の部屋で、いつものように寝ていた。
すると、夜中なのに下から階段を上がって来て、私の部屋に入って来た人がいた。
夜中だし眠いので、たぶん母親だろうと思い起きる気もなくそのまま寝ていた。
入って来た人は、しばらく私の顔を覗き込んでいた。
わざわざ起きるのもめんどくさい・・・。
しかし、顔を覗き込まれるのも気持ち悪いそう思いながら寝てると、その人はしばらく覗き込んだ後、下へと降りていった。
次の日、機嫌が悪いまま母親に、昨晩の抗議を言いに行った。
「そんな事はしていない・・・」
これが母親の答えだった。
じゃ~、誰が!?
下の部屋に寝てるのは、父親が出張でいないので、母親だけである。
妹弟は隣の部屋で寝ていたし、結局亡くなったおじいちゃんが顔を見に来たのよって、母親に言われた。
じいちゃんには会いたかったけど、あの時・・・目を開けていたら、と思うと複雑な心境になる。
じいちゃん、出るときは前もっと言ってくれや。