先日キャンプで体験した話。
深夜に友人数人で、酒飲みながら肝試しに雑木林の獣道を歩いてたら、木のかなり高いところの枝に、何かぶら下がってるのを発見。
懐中電灯で照らすと、俺たちは悲鳴を上げた。
ボロボロの服を着て頭ボサボサの男が、逆さにぶら下がってゆらゆら揺れてた。
俺たちは一目散にテントのところまで逃げ帰って、あれは何だったのかと議論。
更に酔いが回った俺たちは「山の神様かも知れないので挨拶に行こう」と、先ほどの宙吊り男のもとへもう一度向かう事に。
相変わらずぶら下がってゆらゆら揺れてる男の木の根元に酒をお供えしてから,
全員で手をたたいて拝んでると、その男が「酒か?」ときいてきたので「お供えです。召し上がって下さい」と答えると、宙吊り男は「そうか、ありがとう」と嬉しそうだった。
翌朝見に行くと男は居なくて、何かあちこちに血痕があった。
あれは何だったのか謎。
しかし、その男は四メートルはある高さにぶら下がってて、そこまで登れそうな枝も無かったんだよな。
服装も何だか古臭い侍みたいな格好(着流し?っていうのかな)だったし、山の結構奥深いところだったし、やっぱり山の神様だったのかも知れない。