中学の部活の顧問の先生から聞いた話です。
その先生はとても真面目は先生で、一番早く学校に来て一番遅く帰っています。
だから自宅に帰る頃には辺りは真っ暗になっているのです。
さらにその日は部活の練習の打ち合わせがあったせいで、帰ろうと車に乗る頃には午後11時を過ぎていました。
帰り道には大きな橋があります。
この橋は自殺の名所・・・というほどでは無いのですが、年に1人~2人ほど橋の下で遺体となって発見されることがあるのです。
はじめのうちは怖がっていたそうですが、今まで何年も通っていても全く心霊現象のようなことは起きなかったため、普段から利用する道となっていました。
先生はユーミンが好きでその日も車内でユーミンの曲を流していました。
そして橋に差し掛かった途端、スピーカーからザザッザザッとノイズが聞こえ、曲が止まりました。
ん?おかしいな、いつもはこんなことないのにな。
そう思った瞬間、「かーごーめーかーごーめー」とスピーカーから大音量でかごめかごめが流れ始めたのです。
突然のことに驚き曲を止めようと停止ボタンを連打するも、無機質な声は一向に止まる気配はありません。
それどころか音量はどんどん大きくなっていきます(音量が大きくなると言うよりは歌っている人数が増えていく感覚らしい)。
どうすればいいのかわからず軽いパニックに陥っているうちに橋を渡りきりました。
すると音はピタリと止み、またユーミンが流れ始めました。
そこからは家に帰るまでなんの異変もなかったそうですが、先生はガクブルだったそうです。
書いていて嘘くさい話だなとも思いましたが、この話をしていたときの先生の顔は、とても嘘や冗談を言っていた顔には見えないんですよねぇ・・・。