友達と4人で四国のとある山へキャンプ行った時の話なんだけど、シーズン外だったかキャンプ客は俺たちだけしかいなかった。
だから全裸でキャンプファイアーみたいな事したり色々とはっちゃけてたんだけど、夜中に登れる所まで登ってみようぜ、てなった。
本道とは違う、少し外れた所にあった道(ギリギリ道と呼べるくらい)を登っていった。
まー真っ暗で、携帯の明かりだけが頼りだったんだけど盛り上がりながら30分ほど歩いたかな、上の方に明かりが見えてきた。
程なく明かりの主である建物に辿り着いたんだけど、民家とかじゃなく、公共施設の様で大きさは公民館を少し大きくしたくらいの建物だった。
明かりはその建物の玄関からぼんやりと出てたんだ。
そこで幾つか疑問が生じたんだよ。
・周りを見渡しても、自分たちが登ってきた道以外道と呼べるようなものがない。
・人の気配はないのに何故玄関に明かりが点いているのか。
・山の中になんでこの建物がぽつんとあるのか。
んで夜中だし、友達と「え?やばくね?」みたいな感じで半分ワクワク半分怖い感じで建物見てたんだけど、玄関の方に近づいてみると中の様子がぼんやりわかるんだよね。
まー普通の施設?みたいな感じ。
ただ玄関の前まで行くと、奥の方にもう一つ灯りが灯った部屋があるのに気がついたんだ。
ただその灯りがさ、真っ赤なんだよ。
何故か扉が開いててその中部屋が真っ赤。
よ~く目を凝らして見てみると部屋の中は仏壇?みたいな感じで、人形が真っ赤な灯りに照らされて何体も並んでるのがわかった。
それに気づいた時、さすがに(ヤバイ)と思って友達にはよ帰ろう、と言ったんだけど他の3人は部屋の中の様子までは分からないらしく(俺が一番視力がいいから)、動こうはしなかったから仕方なく俺も中の様子を見てたんだ。
数十秒くらい時間が経ったかな、真っ赤な灯りの部屋の中からいきなり着物着たおばさんが出てきてこっちに向かってくるわけ。
流石に他の3人も気づいたのか、慌てて来た道戻ってキャンプのコテージまで走って鍵閉めて朝までずっと外には出なかった。
まあ話はそれだけなんだけど、なんだったんだろうあの建物は、と未だに思う。
ちなみに1年前の話で実話。山の名前は思い出せない...。
いきなり友達にさそわれてよくわからんまま向かったからな。
ちなみにそれから変な出来事は起こってないな。