昔の人は”それ”をずっと信じて疑わない

カテゴリー「怨念・呪い」

自分が体験した話ではないけど、今年90代半ばで亡くなった大正生まれのおばあちゃんが、昔、しつこく聞かせてくれたおばあちゃんの体験談。

大正生まれのおばあちゃんが小学校低学年の頃、友達たちと3人で一緒に下校。
道は家や店がたくさんある街中ではなく、森とか山とか畑とか田んぼや川原や土手とか自然いっぱいのような道。

トトロに出てくる風景みたいな感じだったようです。

ところがどんなに歩いても歩いても、おばあちゃんたちはなかなか家にたどりつけない。
何故かどうやっても家にたどりつかずに、友達たちと不思議がりながらひたすら歩きつづける。

とにかくいつもの道がどこまでも長く思えた感じだったとか。

そのうちに外が薄暗くなり、娘が学校から帰ってこないことに心配したお母さん(私にとっては、ひいばあちゃん)が外で娘を探していると、小学生時代のおばあちゃんとその友達たちは、途中の大きな大木の周りをグルグルと何周も何周も周り続けながら歩いていたようだ・・・・・・。

おばあちゃん本人と友達たちは必死に帰ろうと道を歩いていたつもりだというのに、実際は木の周りをグルグルと回っていただけ・・・それは家に帰れるわけがない。

その後は、お母さん(ひいおばあちゃん)が木の周りを歩き周り続ける娘(おばあちゃん)と友達を見つけたことで正気に戻れたらしい。

1人だけがそんな状態になったら精神病や急な知能障害が起きたと疑われるけど、3人そろって同じ現象同じ状態だった。

なお、90年くらい前の昭和一桁の時代の田舎話。

周りには、

「あーあ、これは、キツネかタヌキにやられちゃったなぁ」
「そりゃ当然キツネかタヌキにまんまと化かされたに決まってる!よくあるある!」

で、笑い話になっただけのようだ。

なんか当時のその地方は、そんなこと大人でもよくあることだったらしい・・・。

たとえば、朝起きて顔洗って歯を磨いてる間に、なんと急に夜になっていたとか。(他の家族にはその日1日普通に過ごした本人を見ていたのに、本人にとってはたった1分で朝から急にその日の夜に移動した感じ)

「またキツネにやられたよー」で済んでいたとか。

村中の人たちが、キツネやタヌキにはそういう能力あると当たり前に信じていたみたいで、それも怖い。
時代かなぁ。

おばあちゃんも、「私ようやく人生で初めてキツネに化かされたー!」と当時喜んでいたとか。

孫の私も、おばあちゃんの不思議体験話ではなく、昔に初めてキツネやタヌキに化かされた話として聞かせてもらってました。

「キツネやタヌキは本当に人を化かすよ!今はキツネやタヌキがもういないからやられないけど、昔は皆よくやられたもん!」と、平成後期時代までおばあちゃん世代に近い人たちは当然のように言ってました。

以上、大正後期から令和初期まで生きて亡くなったおばあちゃんの話でした。

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