昔、父の友人達が九州地方のとある山へ登った時のこと。
山中で一夜を過ごしたのだが、その時にリーダーが夢を見たそうだ。
「お主を男と見込んでお頼み申す。我ら・・・」
傷つきボロボロになった落ち武者が現れて仲間の為に供養して欲しいと頼んだそうだ。
翌日辺りを探してみると武者の立っていた場所に苔むした小さな岩が数個あった。
日を改めてご供養する為に数人で登山した。
その夜、夢にあの武者と他の武者達が現れ、静かに無言で頭を下げたそうだ。
この夢はご供養登山に参加した全ての人が見たとのことでした。